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2015-08-28

20150822 大正池 - 田代池 (上高地 2)

Taisho-ike pond to Tashior-ike pond, Kamikochi

川霧の大正池
Mist on the Taisho-ike pond

穂高の山々は朝から雲に覆われていた。晴れていれば早朝の朝もやはすぐに消えてしまう。この天気がゆえに気温が上がらず朝もやが昼まで湖面に残っていたのだろうか、
それとも、日出の後一旦温められ蒸発した湖面付近の水分が降りだした雨により急激に冷やされ川霧を発生させたのだろうか。

いずれにせよ、条件がそろわないと見られない光景、雨の中歩く決断を私にさせた理由である。
ちなみにこの5枚の写真を左から右に並べると、非常にアバウトなパノラマになる。ってか、カメラのパノラマ撮影機能を失念していたことをちょっとだけ後悔。
大正池は1915年(大正4年)の焼岳の大噴火により梓川がせきとめられてできたのだそうで、その時に水没した林が立ち枯れとなって今も残っている。
が、土砂の流入により年々池は小さくなり、立ち枯れの木も倒れたり朽ちたりして減少を続けているとのこと。確かに、 何年か前に撮られたのであろうWEB上にある写真を見ると、木々はもう少し多い。



霧は河原には無いが、木々が湖面に迫るあたりには漂うように溜まっている。
大正池にはいくつかの沢が流れ込み、いくつかの川筋が低地を流れる。
池を離れると霧は無く、雨とは言え視界は良好だ。

林の中の散策路(自然研究路)を抜け中千丈沢(Nakasenjo-sawa) の扇状地先端付近に出る。梓川の流れなのか大正池の端っこなのか。たぶん、その両方、沢に押し出されてくる砂礫や流れてくる土砂が湖面を埋めていくのだろう。

この辺りにも立ち枯れの木が残り、その運命は湖面の木々と同じであろうが、それは自然の摂理である。
何十年に一度かの大雨・洪水・土砂崩れにより一旦は壊滅に近い状態になる植物たちだが、やがて、流れ着いた新しい命が芽生え、 新たな植生が形成され成熟していく。その繰り返し。
河原の縁に残る枯れ木と新たに繁茂する植物たち。
この枯れ木がかつては池・川水の中にあったのかどうかは不明。
田代湿原
Tashiro Wetlands
林を抜けると突然、目の前が開け、田代湿原エリアに入る。かつてはここも含めて広範囲に池が広がっていたのだろう。周囲の山々に降る雨が伏流水となって窪地に溜まり池を形成、その上に枯れた草や土砂などが積み重なって埋め立てられ湿原となるそうだ。

枯れた草のオレンジと萌える草の黄緑とが混じり合い、絶景。

田代池
Tashiro-ike pond
池の縁の木々が影をつくるあたりには緑の藻がゆらぎ、水さえ緑に見える。

湿原化が進み、現在の池は思ったよりだいぶ小さく浅い。
が、これ以上無いくらいに澄み渡った水は、実際の池の深度をさらに浅く見せるように思う。
藻が生えず、砂礫が溜まった辺りの池水はオレンジ色だ。晴れていれば山の緑を映すのだろうが、あれからずっと、なぜオレンジ色なのか考えてる。。。

田代湿原の先で自然研究路は林間コースと梓川コースに分かれる。
こっちに行けば林間コースだが、梓川コースを選択。田代池までの所用時間、ガイドでは20分だが40分近くかかってる。先を急がねば。
ちなみに、どっちのコースを歩いても所要時間は同じくらいらしい。

to be continued...








Back to Matsumoto (上高地 5)
Back to Matsumoto, Kamikochi

 河童橋 - 小梨平 (上高地 4) 
around the Kappa-bashi bridge and Konashidaira, Kamikochi

自然研究路 梓川コース - 河童橋 (上高地 3)
Nature research trail Azusa-gawa Riv. Course to Kappa-bashi bridge, Kamikochi

大正池 - 田代池 (上高地 2) 
Taisho-ike pond to Tashior-ike pond, Kamikochi

20150822 ロード to 上高地 
Road to Kamikochi

2015-08-26

20150822 ロード to 上高地

Road to Kamikochi

松本バスターミナル
松本 - 上高地直通のバスは一日2本だが、松本電鉄(アルピコ交通)上高地線で新島々(しんしましま)まで行き、上高地行きのバスに乗り換えても所要時間は10分程度しか変わらない。往復切符を購入。7日間有効。電車もバスもアルピコ交通の運営なので連携はスムーズだ。
直通バス希望の乗客が多い場合は増車する場合もあるそうだが(観光案内所での話であってバス会社窓口情報ではないので不確実)、2~3人のために増車はしないだろう。
満員の場合は途中の停留所からの乗車は不可能となる。
国道158号線(この区間の通称は野麦街道)は上高地線の線路とほぼ併走している。
「雀返し」の屋根
雀に巣を作らせないためらしいが、どちらかというと装飾的で、雀返しの屋根を築くことができるかどうかが当時のステータスであったそうだ。
上高地線「新島々駅」とバスターミナルは駅舎が共通。
これなら乗り換えることになってもストレスはほとんど無い。


新島々を出ると、野麦街道は梓川に沿って山深く登って行く。
松本 - 上高地行直通バスは観光バスではないが、夏休み期間中はガイドさんが同乗、道々のスポットや逸話を案内してくれる。
お陰で色々なことを知り、見ることができた。感謝。

車窓から見えているのは稲核(いねこき)ダム湖。湖面に映る山々の緑がとても美しいのだが。。。
風穴
年間を通して冷涼な洞窟を貯蔵庫として利用してきたのだそう。
この先にも「風穴」と書かれたもうちょっと立派な?小屋があるが、そっちは観光用なのだとか。
入山(にゅうやま)隧道
国道で唯一、トンネル内に分岐がある。直進(左側のトンネル)は県道26号奈川木祖線、さらに野麦峠へと続く。上高地方面(国道158号線)のトンネルを出るとすぐに奈川渡(ながわど)ダム。
奈川渡隧道から水道沢隧道へ
梓湖 (奈川渡ダム湖) の北端あたりか。どこまでがダム湖でどこからが梓川なのか、よく分かってないんですけど(^^ゞ
前川渡(まえかわど)交差点と木賊(とくさ)隧道
トンネルに入らず左へ行けば、2012年7月に訪れた乗鞍高原。そう、ここまでは前回も通った道なのだ。


坂巻温泉~中の湯温泉付近。
湯気が上がり、湧き出した湯が梓川に流れ込み、川水が白濁し青磁色に見える。
かつてはこのあたりにも入浴施設があったそうな。
橋を渡れば 中の湯温泉から安房峠へ、橋を渡ったたもとには卜伝の湯(洞窟風呂)の入り口、橋の手前の売店で申し込むそうだ。
写真右端の釜トンネルを抜ければ上高地はもう目の前。
一般車両が入れるのは、中ノ湯ゲートまで。マイカーからの乗り換えは坂巻の手前、沢渡(さわんど)の駐車場・バス乗り場で。


大正池バス停付近(終点上高地は2つ先)
中の湯の手前あたりから雨が降り始めた。一瞬くじけそうになるも、当初の予定通り大正池でバスを降りて河童橋まで歩く。決断。

to be continued...










Back to Matsumoto (上高地 5)
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 河童橋 - 小梨平 (上高地 4) 
around the Kappa-bashi bridge and Konashidaira, Kamikochi

自然研究路 梓川コース - 河童橋 (上高地 3)
Nature research trail Azusa-gawa Riv. Course to Kappa-bashi bridge, Kamikochi

大正池 - 田代池 (上高地 2) 
Taisho-ike pond to Tashior-ike pond, Kamikochi

20150822 ロード to 上高地 
Road to Kamikochi

2015-08-24

20150821-23 松本 1

Days


松本電鉄(アルピコ交通)上高地線
松本駅7番線ホーム
スーパーあずさ E351系はいずれ新型E353系に入れ替わる予定らしい












クレマチスの館 跡地
















2014-05-20
https://picasaweb.google.com/113053037231413309799/MatsumotoStreet#6074683482254522786

2014-07-25
https://picasaweb.google.com/113053037231413309799/MatsumotoStreet#6074683578934698514

松本には古い土蔵を再利用したお店が多い。 クレマチスの館にあった何棟もの土蔵にいつかどかかで会えるといいな。



















20150821-23 松本 1
20150821-23 松本 2